エンディングプランナー・小池 中(あたる)です。
「お別れの会の案内状が届いたけれど、服装に何を着ていけばいいのか分からない」—そう戸惑う方は非常に多くいます。葬儀なら喪服で間違いないのに、案内状に「平服でお越しください」と書かれていると、かえって迷ってしまうものです。
実はここに大切な認識のズレがあります。お別れの会・偲ぶ会は、葬儀(通夜・告別式)とは根本的に異なる「新しい葬送文化」です。葬儀の服装マナーをそのまま適用しようとするから迷いが生じる。そう理解すれば、答えはずっとシンプルになります。
本記事では、エンディングプランナーとして数多くのお別れの会・偲ぶ会を手がけてきた株式会社ネクストページのプランナーが、参会者として招かれたときの服装を、男女別・季節別・会場別に、持ち物までまとめて明快に解説します。まず最初に「案内状の表記別・早見表」で結論をご確認いただき、気になる項目から読み進めてください。
※平服の意味・定義をより詳しく知りたい方は「平服でお越しください」とは?を、主催者側の服装は主催者の服装ガイドをご覧ください。
目次
服装で迷う最大の原因は、案内状の表記の読み取り方です。まずは案内状の文言を確認し、以下の早見表で自分が着るべき服装の方向性をつかんでください。
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案内状の表記 |
男性 |
女性 |
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「平服でお越しください」 |
ネイビー・グレー系のスーツ。ノーネクタイ可 |
ネイビー・グレー・ベージュのワンピース/アンサンブル |
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「略礼装で」 |
ダークスーツ+控えめな色のネクタイ |
黒・紺・グレーのワンピース/アンサンブル |
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「黒のネクタイで」(社葬等) |
喪服または黒スーツ+黒ネクタイ |
黒のワンピース/アンサンブル(準喪服) |
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服装の指示なし |
ダークスーツ+控えめなネクタイ(平服推奨) |
落ち着いた色のワンピース・アンサンブル |
迷ったときの大原則は1つだけです。「喪服と黒色ネクタイ(女性は黒色帯)を避ける」。これさえ守れば、大きく外すことはありません。以下、それぞれの状況を具体的に解説していきます。
お別れの会・偲ぶ会の案内状によく記された「平服でお越しください」とは、「通勤着・取引先への訪問着レベルの服装」を指します。礼服(喪服)でなくて構いません、という意味であり、「普段着(私服)でOK」とは異なります。
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▶ 平服の定義(エンディングプランナーによる) |
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「平服」= 通勤着・取引先訪問着レベルの服装 |
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「礼服不要」という意味であって「私服でよい」ではない |
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業界や職場の常識によって多少異なる |
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「喪服と黒色ネクタイを避けること」が最低限のルール |
誤解されやすいのは「平服=何でもいい」という解釈です。しかし正確には「礼服(喪服)でなくてよい」という意味であり、TPOに合った清潔感のある服装が求められます。ジーンズやTシャツのような完全なカジュアル服装は、主催者への敬意を欠くことになるため避けるのが原則です。
エンディングプランナー・小池中は次のように語っています。
「業界によって異なります。男性の場合、ネクタイの着用が常識の業界もあれば、そうでない業界もあります。また、スーツが常識の業界もあれば、ジャケットが許される業界もあります。お別れの会・偲ぶ会の場合、喪服や黒色ネクタイは避けますが、それ以外は業界の常識を前提にして、服装を決めていいのです。」
つまり「平服」の具体的な内容は一律ではなく、自分の日常的な職業スタイルを基準に考えてよいということです。より詳しい定義は「平服でお越しください」とは?で解説しています。

結論からいうと、お別れの会・偲ぶ会では喪服の着用は推奨されません。男性の場合は喪服と黒ネクタイ、女性の場合は喪服と黒色帯を避けることが、共通の基本ルールとなっています。ただし「着てはいけない」と一律に禁じているわけではなく、「避けることが望ましい」というニュアンスです。
お別れの会・偲ぶ会が葬儀と根本的に異なる点は、その目的と雰囲気にあります。葬儀は故人を静かに送り出す儀式であるのに対し、お別れの会・偲ぶ会は「故人の思い出を語り合い、参会者同士が気持ちの整理をつける場」です。主催者が目指すのは「和やかな雰囲気」であり、喪服がずらりと並ぶ葬儀の空気感とは本質的に違います。
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▶ お別れの会・偲ぶ会が目指す雰囲気 |
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参会者が気軽に故人の思い出を語り合える場 |
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遺族にとっては「友人・知人から聞く故人エピソード」が大きな癒(いや)しになる |
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「和やかな雰囲気」が最大のテーマ |
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喪服の空気感はこの目的と相反する |
お別れの会・偲ぶ会は家族葬の後、遺族が落ち着きを取り戻した頃に開催されます。他界直後の悲しみとは異なるフェーズにある会であるため、厳粛な喪の雰囲気よりも、故人の人生を温かく振り返る雰囲気の方が場の目的に合っているのです。
男性の服装は非常にシンプルなルールで整理できます。「喪服と黒色ネクタイを着用しない」、それだけが絶対的な制約です。それ以外については、業界・職場の標準的な服装を基準にして問題ありません。
■ 男性の服装 OK・NG一覧
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OK(着用可) |
NG(避けるべき) |
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スーツ(色・柄は問わない) |
喪服(黒の礼服) |
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ジャケット+スラックス |
黒色ネクタイ |
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ノーネクタイ(OK) |
ジーンズ・カーゴパンツ |
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明るい色のネクタイ |
Tシャツ・スウェット |
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ビジネスカジュアル(業界による) |
過度にカジュアルな私服 |
男性のスーツは、黒・グレー・ネイビー・ブラウンなど色は問いません。「黒のスーツ=喪服」と混同しがちですが、黒スーツ=喪服ではありません。喪服とは礼服(フォーマルウェア)として販売されている喪服専用のものを指します。普段の黒スーツを着用することは問題ありません。チェックやストライプなど、派手すぎない柄物スーツも許容されます。
ノーネクタイは基本的にOKです。ただし職場や業界の常識、および会場の格式感に合わせることをおすすめします。ホテルの宴会場が会場の場合は、ネクタイを着用したスーツスタイルの方がより場の雰囲気に合うケースが多いでしょう。一方、友人主催のカジュアルな偲ぶ会や飲食店での偲ぶ会であれば、ノーネクタイのビジネスカジュアルで十分です。
靴は革靴が無難です。スニーカーはカジュアル偲ぶ会以外では避ける方が無難です。バッグはビジネスバッグやシンプルなトートで問題ありません。

女性の服装は男性よりも選択肢が広く、また選ぶ喜びもある一方で「どこまで明るい色でよいのか」と迷いやすいポイントでもあります。エンディングプランナーが繰り返し伝えているのは「季節を感じさせる明るい色合いの服装がおすすめ」という点です。
基本ルールは「喪服と黒色帯を避ける」の2点。スーツ・ワンピース・アンサンブルが定番ですが、パンツスタイルも問題ありません。
■ 女性の服装 OK・NG一覧
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OK(着用可) |
NG(避けるべき) |
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スーツ(明るい色・ダーク系も可) |
喪服(黒の礼服) |
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ワンピース |
黒色帯(和服の場合) |
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パンツスタイル |
ジーンズ・カジュアルデニム |
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和服(明るい色・季節感のある柄) |
ショートパンツ・ミニスカート |
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カーディガンアンサンブル |
派手すぎるパーティドレス |
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明るい・地味でない色全般 |
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「色目は地味にする必要はなく、むしろ明るい色の方がいい」とエンディングプランナーは語っています。これは単なる服装の好みの話ではなく、場の目的と深く関係しています。
お別れの会・偲ぶ会の会場は、主催者が「和やかな雰囲気」を目指して作り上げた空間です。参会者全員が黒っぽい服装でそろうと、いくら会場が明るくてもどこか重苦しい空気が漂ってしまいます。逆に参会者が季節感のある明るい色を纏っていると、それだけで場が和みます。葬儀とは会場の意図が異なるため、服装もそれに合わせることが故人と主催者への礼儀になるのです。
パンツスタイルは全く問題ありません。「お別れの会 平服 女性 パンツ」という検索が一定数あることからも、このテーマへの関心の高さがうかがえます。清潔感があり、かつカジュアルになりすぎないパンツセットアップや、テーラードパンツ+ブラウスなどが人気です。センタープレスの入ったきれいめのパンツを選び、足元はパンプスを合わせると、座る時間の多い会食形式でも上品にまとまります。
アクセサリーは、葬儀のような「パール一連のみ」という制約はありません。ただし派手すぎるジュエリーは控えめにする方が場の雰囲気に合います。メイクは自然な印象を意識すれば特に制限はなく、ヘアスタイルも整えられていれば問題ありません。
和服を選ぶ場合は、明るい色合いで季節感のある訪問着や小紋が適しています。黒色帯(喪帯)は避けてください。葬儀のような「黒喪服・黒帯」の組み合わせではなく、慶弔どちらにも使える帯や、明るい帯を合わせるのが正解です。

お別れの会・偲ぶ会の服装は、開催される季節によって調整が必要です。基本ルール(喪服・黒ネクタイ・黒帯を避ける)を守りつつ、季節に合った装いを選びましょう。
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季節 |
男性 |
女性 |
注意点 |
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春(3〜5月) |
標準的なスーツ |
ワンピース+薄手ジャケット |
朝晩の寒暖差に備え羽織り物を |
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夏(6〜8月) |
夏物素材のスーツ。半袖シャツのみは避ける |
半袖ワンピース可(肩は出さない) |
会場の冷房対策に羽織りを持参 |
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秋(9〜11月) |
標準的なスーツ |
ワンピース・アンサンブル |
深みのある色合いが季節に合う |
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冬(12〜2月) |
コートは黒・紺・グレー |
コートは黒・紺・グレー |
毛皮・革のコートは避ける |
夏でも、会場に入るときはジャケットを着用するのが基本です。ホテル宴会場の冷房は強めに効いていることが多いため、男女ともに薄手の羽織り物を持参されることをおすすめします。屋外での移動を考え、ジャケットは脱いで手に持ち、会場入口で着る方法も自然です。
冬のコートは、黒・紺・グレーなど落ち着いた色のシンプルなデザインを選びます。毛皮や型押しの革など、殺生を連想させる素材は弔事の場では避けるのがマナーです。コートは会場に入る前に脱ぎ、クロークがある場合は預けます。クロークがない会場では、たたんで手に持つか、椅子の背に控えめにかけてください。
服装が決まったら、当日の持ち物も確認しておきましょう。会費制か香典かによって用意するものが変わりますので、案内状の記載とあわせてチェックしてください。
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持ち物 |
必要性 |
備考 |
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会費(現金) |
会費制の場合は必須 |
白封筒または袱紗に包む。新札不要 |
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香典 |
案内状の指示に従う |
「香典辞退」の場合は不要 |
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袱紗(ふくさ) |
会費・香典を包む |
紫・紺・グレーの寒色系 |
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ハンカチ |
あると安心 |
白または淡い落ち着いた色 |
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バッグ |
必須 |
黒または紺の布製・革製。光沢の強いものは避ける |
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名刺 |
ビジネス関係者は数枚 |
受付で求められる場合がある |
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数珠 |
基本的に不要 |
プログラムに焼香があれば持参 |
お別れの会・偲ぶ会は会費制が主流です。会費の相場は1万円〜2万円で、新札である必要はありません。白封筒または袱紗に包んで受付でお渡しください。「御香典は辞退いたします」と案内状にある場合は、香典をお持ちにならないのが正解です。会費・香典のより詳しいマナーは香典・供花・弔電のマナーまとめをご覧ください。
ホテルの宴会場が会場の場合、「平服」の中でも少し格式感のある服装を選ぶと場の雰囲気に合いやすいです。ホテルはフォーマルな空間ですので、ビジネスカジュアル寄りよりも、ビジネス〜スマートカジュアルに近い服装がおすすめです。
お別れの会・偲ぶ会の約9割がセレモニー形式(受付→献花→開式→主催者挨拶→歓談という流れ)で開催されています。(株式会社ネクストページ調べ)ホテル宴会場は最も利用率の高い会場形態であり、立食または着席での食事が提供されるケースが大半です。こうした会場の性格を踏まえると、服装もある程度の格式感があった方が自然です。
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ポイント |
男性の目安 |
女性の目安 |
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格式感 |
スーツ+ネクタイ(なくてもOK) |
スーツ・アンサンブル・ワンピース |
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色 |
ダーク系〜中間色(黒NGなし) |
明るめの落ち着いた色調 |
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避けるもの |
喪服・黒ネクタイ・スポーツ着 |
喪服・黒帯・過度なカジュアル |
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足元 |
革靴推奨 |
ヒール〜フラット(歩きやすさ重視) |
友人だけで開く小規模な偲ぶ会、居酒屋や個室レストランでの食事会形式の偲ぶ会では、服装の自由度がさらに高くなります。飲食店・個室レストランでの友人主催の偲ぶ会では、スマートカジュアル〜カジュアルの服装が自然です。清潔感があれば、ジーンズ+シャツ・ブラウスなどでも場に馴染む場合が多いです。ただし、会の場所や主催者のスタイルに合わせることが最も重要です。
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▶ 偲ぶ会の会場別・推奨服装レベル |
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ホテル宴会場:スーツ・ワンピースなど格式感のある平服 |
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レストラン個室(セミフォーマル):ビジネスカジュアル〜スマートカジュアル |
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居酒屋・カジュアル個室:スマートカジュアル〜カジュアル |
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※案内状や主催者に確認するのが最善 |
服装についての記載が案内状にない場合は、会場のグレードと参会者の顔ぶれを基準に判断します。主催者や幹事に「服装の目安を教えていただけますか?」と確認することは、失礼ではなくむしろ丁寧な行為です。特に、ホテル会場の場合は「ビジネス寄りの平服」を基準とすることをおすすめします。

ここまでは参会者の服装を解説してきましたが、主催者として会を開く側の服装にも触れておきます。参会者と主催者の基本ルール(喪服・黒ネクタイ・黒帯を避ける)は同じですが、主催者には参会者以上に「場の雰囲気を作り出す責任」があります。
「『主催者はさぞかし悲しみに暮れて落胆しているだろう』と予想して来る参会者が、主催者の服装を目にしてホッとし救われるなら、主催者に話し掛け易いという効果もあります。」とエンディングプランナーは語っています。主催者が明るめの服装で迎えることで、参会者が自然に声をかけやすくなり、故人の思い出を語り合う場が生まれます。
主催者側の服装(男女別・立場別の詳細、和装の選び方など)については、主催者の服装ガイドで詳しく解説しています。会を開く立場の方はあわせてご覧ください。
お別れの会・偲ぶ会の服装で迷ったときは、次の3つの問いを確認してください。
この3つを満たしていれば、細かい色や柄を気にしすぎる必要はありません。「和やかな雰囲気」を目指した会に、その意図を汲んだ服装で参加することが、最も大切なマナーです。
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▶ お別れの会・偲ぶ会の費用・服装・準備など全知識まとめはこちら
断られることはありません。ただし、「和やかな雰囲気」を作り出すという会の趣旨から外れることは事実です。事前に分かっているなら避けることをおすすめしますが、気付いた時点でどうしようもない場合は、着用したままで参列して問題ありません。
はい、着用可能です。「喪服(礼服として売られている喪服専用品)」でなければ、黒の洋服は問題ありません。ただし全身黒でまとめると葬儀的な印象が強くなるため、スカーフやアクセサリーなどで少し明るさを加えると、会の雰囲気に合いやすいです。
スーツ以外でも構いません。男性であればジャケット+スラックス、女性であればきれいめのワンピースや整ったパンツスタイルなど、清潔感があり会場の格式感に合っていれば問題ありません。TPOを意識した服装が最善です。
問題ありません。センタープレスの入ったきれいめのパンツセットアップや、テーラードパンツ+ブラウスが上品にまとまります。ジーンズやカジュアルなチノパンは避け、足元はパンプスを合わせると会場の雰囲気に馴染みます。
黒・紺・グレーなど落ち着いた色のシンプルなコートが適しています。毛皮や型押しの革など殺生を連想させる素材は避けてください。コートは会場に入る前に脱ぎ、クロークがあれば預けます。クロークがない場合はたたんで手に持つか、椅子の背に控えめにかけてください。
数珠は宗教色のないお別れの会・偲ぶ会では基本的に不要ですが、プログラムに焼香が含まれる場合はお持ちください。袱紗は会費や香典を包むために持参すると丁寧です。色は紫・紺・グレーなど寒色系が弔事に適しています。
子どもの場合は学校の制服がベストです。制服がない場合は、白シャツ+ダークカラーのパンツ・スカートなど、清潔感のある服装が無難です。明るい色でも問題ありませんが、キャラクタープリントや極端にカジュアルな服装は避けましょう。
基本的なルール(喪服・黒ネクタイ・黒帯を避ける)は同じです。「お別れの会」が四十九日以前、「偲ぶ会」が四十九日以降という時期の違いはありますが、服装マナーに差異はありません。どちらも「和やかな雰囲気」を大切にした服装選びが基本です。

小池 中(Ataru Koike)|エンディングプランナー
家族葬後の「お別れの会」「偲ぶ会」専門のエンディングプランナー。
これまで多数の開催相談・実務サポートに携わり、ホテル開催・レストラン開催・社葬形式まで幅広い事例を経験。
「葬儀の延長ではなく、人生の締めくくりの場を設計する」を理念に、
費用相場・服装マナー・進行設計など、実務に基づく具体的な判断基準を発信している。
▶ 会社概要・詳細プロフィール
https://www.nextpage.co.jp/corporate/
弊社の実績豊富なフェアウェルプランナーが親切丁寧にお応えいたします。
費用の概算、おすすめの会場、開催の時期、プログラム、お別れの会・偲ぶ会・社葬の違い…など