エンディングプランナー・小池 中(あたる)です。
「家族葬を終えたけれど、お別れの会はいつ開けばいいのだろう」
そんな疑問を抱えたまま、時間だけが過ぎていくというご相談をよく受けます。
「四十九日を過ぎたらもう遅いのか」「一周忌に合わせればいいのか」「早くやりすぎると非常識に見えるのでは」。。開催時期をめぐる迷いは、決して珍しくありません。
結論からお伝えすると、お別れの会・偲ぶ会に「この時期でなければならない」という決まりはありません。ただし、時期によって会の性格・適した形式・参列者の心理状態がはっきりと変わります。エンディングプランナーとして多くの会の企画・運営に携わってきた経験をもとに、時期ごとの特徴と選び方の判断軸を具体的にお伝えします。
目次
結論をお伝えします。お別れの会・偲ぶ会の開催時期に、法的・宗教的な定めはありません。他界後1ヶ月〜1年以内が実態として多いですが、数年後に開かれる偲ぶ会も珍しくなく、「この時期でなければ失礼」という基準は存在しません。
葬儀には「逝去から24〜72時間以内に通夜を行い、翌日に告別式」というおおよその慣習があります。しかしお別れの会・偲ぶ会は宗教儀礼ではなく、故人とゆかりのある方々が集まるための「社会的な場」です。したがって、開催時期の判断はご遺族・主催者の都合と参列者の状況を中心に考えて構いません。
慣習として広まっているのは、「四十九日(他界から49日目)までに開催する場合は『お別れの会』、それ以降は『偲ぶ会』と呼ぶのが自然」という区別です。
四十九日は仏教における忌明け(きあけ)の節目であり、この日に納骨を行うご家族が多いです。「まだ忌中(きちゅう)の間に開く、お別れとしての場」という意味合いが、『お別れの会』という呼び方に込められています。
ただし、この呼び分けは慣習であって、決まりではありません。四十九日を過ぎた後でも『お別れの会』と呼んで開催している事例は多くあります。呼び名よりも「どんな会にするか」を優先して考えていただいて問題ありません。
開催時期は、会の性格と参列者の心理状態に直接影響します。以下の表を参考にしてください。
|
時期 |
会の呼び名 |
適した形式 |
注意点 |
|
逝去後2週間〜1ヶ月 |
お別れの会 |
セレモニー形式が中心 |
準備時間が短く、ご遺族の心身負担が大きい時期です |
|
他界後1〜2ヶ月(四十九日前後) |
お別れの会 |
セレモニー〜ハイブリッド型 |
もっとも多い開催時期。遺族も少し落ち着いてきます |
|
他界後2〜6ヶ月 |
お別れの会 / 偲ぶ会 |
ハイブリッド〜食事会形式 |
参列者の都合が合わせやすくなります |
|
他界後6ヶ月〜1年(一周忌前後) |
偲ぶ会 |
食事会形式が中心 |
故人の思い出を語り合う雰囲気が自然になります |
|
一周忌以降(三回忌など) |
偲ぶ会 |
食事会・少人数形式 |
親しい方だけで集まる、温かみのある形になります |

結論からお伝えします。四十九日前の開催は「お別れへの気持ちがまだ生々しいタイミング」に場を設けるため、参会者の感情が自然に動きやすく、故人を偲ぶ時間として深みが出やすいのがメリットです。一方、遺族の心身的な負担が大きい時期と重なるため、準備体制の確保が最大の注意点になります。
以下のような状況では、四十九日前の早めの開催が適していることが多いです。
お別れの会を開くには、最低でも3週間の準備期間が必要です。案内状の作成・発送、出欠管理、会場の手配、スライドショーの制作——これらを並行して進める必要があり、慌てて準備を進めると漏れが生じます。
他界から2週間以内に開催しようとすると、案内状の発送が間に合わず、参会者が来られないという本末転倒な状況になりかねません。早く開きたい気持ちが強い場合でも、最低3週間、できれば1ヶ月は準備期間を確保することをおすすめします。
四十九日前は、遺族にとって最も精神的・体力的に消耗しやすい時期です。法要・納骨・相続手続きなどが重なる中で、お別れの会の準備まで自分たちで行うのは非常に難しいことがあります。
「周囲から早くやるよう言われているが、自分たちの準備が追い付かない」という場合は、無理に四十九日前に合わせる必要はありません。プランナーへの依頼も含めて、遺族の状況に合った時期を優先して選んでください。
ネクストページの施工実績では、他界後1〜3ヶ月以内、とくに四十九日前後での開催が最も多くなっています。この時期が選ばれる理由には、複数の合理的な背景があります。
他界から3ヶ月以内であれば、参会者にとって故人の記憶は鮮明です。「あの人にまだきちんとお別れしていない」という感情が残っている参会者が多く、会に対する参加意欲も高い傾向があります。
一方で、他界直後(2週間以内)と比べると、参会者も少し気持ちの整理がついてきており、号泣して場が収拾できなくなるようなリスクも下がります。感情の深みと場の落ち着きのバランスが取りやすいのが、この時期の特徴です。
四十九日の法要とお別れの会を、同日に組み合わせて開催するケースが増えています。午前中に近親者だけで法要・納骨を行い、午後に場所を移してお別れの会を開くというスタイルです。
この形式のメリットは、親族が一同に集まるタイミングに合わせることで、会の準備を一度にまとめられる点です。また、故人にとって節目となる四十九日という日付が、お別れの会に自然な意味を添えてくれます。
ただし、午前の法要から午後のお別れの会まで連続して対応する遺族の体力負担には注意が必要です。ネクストページでは、法要との組み合わせを前提にした段取りのご提案もしていますので、ご相談ください。
他界から2週間以内というごく短期での開催を希望すると、ホテルや宴会専門会場の会場確保が難しくなるケースがあります。1〜3ヶ月先であれば、希望の日程・会場を選べる可能性が高まります。
特に平日の昼間(13時〜17時)は多くのホテルで比較的空きがあり、費用面でも調整が利きやすい傾向があります。曜日・時間帯の柔軟性が、1〜3ヶ月という時間的余裕をもって検討することでより広がります。

他界から1年が経つ一周忌は、偲ぶ会の開催タイミングとして非常に自然です。法要として一周忌の法事を行う家族が多く、その節目に「故人を偲ぶ会」を組み合わせることで、参会者にとっても「今日この日に集まった意味」が明確になります。
一周忌の時点では、多くの参会者がすでに悲しみの急性期を乗り越えています。「泣いてお別れをする場」というよりも、「笑顔とともに故人の思い出を語り合う場」として設計するのが適しています。
形式も変わります。大規模なセレモニー方式よりも、レストランの個室や少人数の食事会形式が一周忌の偲ぶ会には合いやすいです。故人が好きだった場所、思い出のある料理やお酒を囲んで、自然な会話の中で偲ぶ——そんな形が、一周忌という時間軸には似合います。
三回忌(他界から2年目)、七回忌(7年目)など、法要の節目に合わせて偲ぶ会を開くケースもあります。法要は親族中心の宗教的行事ですが、偲ぶ会は故人と縁のあった誰でも参加できる場です。法要とは別に設けることで、友人・知人が参加しやすい形になります。
「もう1年以上経ってしまったが、今からでも偲ぶ会を開いてもよいか」というご相談も、エンディングプランナーとしてよく受けます。答えは「もちろん問題ありません」です。偲ぶ会に「遅すぎる」という概念はありません。

結論をお伝えします。開催時期は「①ご遺族の準備余力」「②参列者の参加しやすさ」「③会の目的・雰囲気」の3つを軸に判断することをおすすめします。この3つのバランスを確認するだけで、時期の選択は大幅に絞られます。
最も優先すべきは、遺族が準備できる状態にあるかどうかです。悲しみの真っ只中にいる遺族が、外部からの「早くやるべき」という声に押されて無理に開催するケースがあります。これは、会の質を下げるだけでなく、遺族にとっても良い体験になりません。
遺族の心身の状態と、準備をサポートしてくれる人材・サービスの有無を先に確認してください。プランナーへの依頼や準備業務代行サービスを活用することで、準備余力の問題はかなりの部分をカバーできます。
「来てほしい方が来られる日程」を選ぶことが大切です。故人と特に親しかった方が遠方に住んでいる場合や、特定の時期(年度末・夏休み前後など)は予定が入りやすい場合には、参会者の都合を先に確認してから日程を絞ることをおすすめします。
案内状の発送から開催日まで、最低3〜4週間は必要です。参会者が遠方の多い場合は、1〜2ヶ月前の発送をおすすめします。案内の余裕がないと、来たかった方が来られないまま終わってしまいます。
「どんな会にしたいか」によって、適切な時期が変わります。
目的が定まれば、時期の選択は自然とついてきます。逆にいえば、「とりあえず早く開けばいい」という発想よりも、「どんな会にしたいか」を先に決めるほうが、時期も形式も整合が取りやすいです。
逝去から2週間以内の開催は、準備不足になる可能性が高く、参列者への案内が行き届かないリスクがあります。「とにかく早く場を設けたい」という気持ちは理解できますが、十分な準備なしに開いた会は、参列者にとっても「慌ただしく終わった」という印象になりがちです。
最低でも3週間、できれば1ヶ月以上の準備期間を確保することを強くおすすめします。
一方で、「もう2年経っているから今さら偲ぶ会は開けない」というご相談には、明確にお伝えしています。遅すぎるということはありません。
故人を偲ぶ気持ちに、有効期限はありません。「あのとき開けなかったが、今改めてみんなで集まりたい」という動機は、それ自体が十分に意味のある理由です。参会者も同様に、「今になってこういう場を設けてくれてありがとう」と感じてくださる方がほとんどです。
ネクストページでは、他界から数年後に開催される偲ぶ会のお手伝いも承っています。「遅すぎたかもしれない」と感じている方こそ、一度ご相談ください。

お別れの会・偲ぶ会の開催時期に、絶対的な決まりはありません。時期によって会の性格・適した形式が変わるため、「いつ開くか」よりも「どんな会にしたいか」を先に決めることが、時期選びの近道です。
他界後1〜2ヶ月(四十九日前後)が実態として最多の開催時期ですが、一周忌・三回忌といった節目に偲ぶ会として開くことも自然であり、数年後の開催も問題ありません。
判断の軸は、「遺族の準備余力」「参会者の参加しやすさ」「会の目的・雰囲気」の3点です。この3つを整理するだけで、時期と形式の方向性はかなり見えてきます。
「どの時期に開くのが自分たちに合っているのかわからない」という段階からでも、ネクストページのエンディングプランナーにご相談いただけます。時期・形式・費用感を含めたご提案を、無料でお伝えしています。まずはお気軽にお問い合わせください。
▶ 無料相談・お問い合わせはこちら
▶ お別れの会・偲ぶ会の費用・服装・準備など全知識まとめはこちら
四十九日前に開かなければならないという決まりはありません。慣習として四十九日前を「お別れの会」、以降を「偲ぶ会」と呼び分けることが多いですが、どちらの呼び方でも開催時期に制限はありません。遺族の準備余力と参会者の都合を最優先に、時期を選んでください。
まったく問題ありません。偲ぶ会に「遅すぎる」という基準はなく、一周忌・三回忌・七回忌などの節目に合わせて開催するケースも多くあります。「あのときお別れができなかったが今改めて集まりたい」という動機は、それ自体が十分に意味のある理由です。
できます。午前中に近親者で法要・納骨を行い、午後に場所を移してお別れの会を開くスタイルが多いです。ただし、午前から午後まで連続して対応する遺族への体力的な配慮と、会場の移動時間を含めたタイムスケジュールの設計が重要になります。プランナーへのご相談をおすすめします。
不可能ではありませんが、案内状の作成・発送・出欠管理・会場の確保・スライドショー制作などの準備が非常にタイトになります。最低でも3週間、できれば1ヶ月以上の準備期間を確保することをおすすめします。どうしても早期の開催が必要な場合は、準備を代行してくれるプランナーへの依頼が現実的な選択肢になります。

小池 中(Ataru Koike)|エンディングプランナー
家族葬後の「お別れの会」「偲ぶ会」専門のエンディングプランナー。これまで多数の開催相談・実務サポートに携わり、四十九日前後の早期開催から一周忌・三回忌の偲ぶ会まで幅広い時期・規模の事例を経験。
「葬儀の延長ではなく、人生の締めくくりの場を設計する」を理念に、開催時期・形式・費用相場など実務に基づく具体的な判断基準を発信している。
▶ 会社概要・詳細プロフィール
https://www.nextpage.co.jp/corporate/
弊社の実績豊富なフェアウェルプランナーが親切丁寧にお応えいたします。
費用の概算、おすすめの会場、開催の時期、プログラム、お別れの会・偲ぶ会・社葬の違い…など