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涙と笑顔を誘う演出アイデア~スライドショー・動画・メモリアルコーナーの作り方

エンディングプランナー・小池 中(あたる)です。

「せっかくみんなで集まるのだから、故人らしい会にしたい」「参会者に喜んでもらえる演出を入れたいが、何をどうすればいいかわからない」——そんなご相談を、エンディングプランナーとしてよく受けます。

お別れの会や偲ぶ会は、葬儀と異なり、演出の自由度が高いのが大きな特徴です。しかしその分、「何をやればいいのか」「やりすぎにならないか」と迷ってしまう方も多いです。

この記事では、ネクストページがこれまで多くのお別れの会・偲ぶ会の企画・運営に携わってきた経験をもとに、実際に参会者の心を動かした演出アイデアを厳選してご紹介します。スライドショー・追悼動画・メモリアルコーナーそれぞれの具体的な作り方と注意点まで、実務目線でお伝えします。

お別れの会で演出が果たす役割とは

演出、と聞くと「派手なことをしなければいけないのか」と身構える方がいますが、そうではありません。ここでいう演出とは、「参会者の感情を自然に引き出す仕掛け」のことです。

葬儀は宗教的な式次第に従って進みます。一方、お別れの会には決まった型がありません。だからこそ、主催者が意図的に「場の設計」をしなければ、ただ集まって散会するだけの会になってしまいます。

演出のない会で起きること

演出が何もない会では、参会者は「何をすればいいのかわからない」ままで時間が過ぎてしまいます。会場に集まっていても、故人を偲ぶ感情が深まるきっかけがなく、「来てよかった」という体験にならないことが多いです。

エンディングプランナーとして現場に関わってきた経験から、正直に申し上げると、演出の有無は参会者の記憶にはっきりと差を生みます。スライドショーひとつ流すだけで、場の空気が一変する瞬間を何度も目にしてきました。

演出の「目的」を先に決める

演出を考える前に、「この会で参会者にどう感じてもらいたいか」を先に決めることをおすすめします。たとえば〜

  • 故人の生涯をみんなで振り返りたいスライドショー・追悼映像
  • 故人の人柄や趣味を参会者者に伝えたいメモリアルコーナー・展示
  • 故人が好きだった音楽とともに偲びたい → BGM・生演奏
  • 参会者が自由に思い出を語り合える場にしたいフォトブック・メッセージボード

目的が明確になれば、演出の選択も自然と絞られます。「あれもこれも」と詰め込みすぎると、かえって散漫な印象になりますので注意してください。

 

スライドショー・追悼動画はどのように作ればいいですか?

結論からお伝えします。スライドショー・追悼動画は、約50~100枚の写真と故人ゆかりの音楽を組み合わせた7〜15分の映像が、もっとも多く採用されている形式です。

ネクストページの施工実績では、お別れの会・偲ぶ会の8〜9割でスライドショーが導入されています(ネクストページ調べ)。それほど定番の演出であり、参会者に与えるインパクトも非常に大きいです。

写真の選び方と構成の考え方

スライドショーに使う写真は、50枚~100枚が目安です。少なすぎると物足りなく、多すぎると11枚への注目度が下がります。

写真の構成は、時系列にするのが基本です。

幼少期・学生時代(10〜20枚)

    1. 幼少期・学生時代(10〜20枚)
    2. 仕事・活躍の時代(10〜20枚)
    3. 家族との時間・趣味の場面(10〜20枚)
    4. 最近の様子・笑顔のスナップ(10〜20枚)
    5. 家族写真・集合写真(10~20枚)

 時系列で流すことで、参会者は故人の一生を追体験するような感覚を持ちます。「こんな時代もあったのか」という発見が、会場に自然な会話と笑顔を生み出します。

写真はできるだけ「笑顔のもの」「日常の一場面」を中心に選ぶことをおすすめします。厳かな記念写真よりも、楽しそうにしている自然なスナップのほうが、故人の人柄を伝えられます。

BGMの選曲

BGMは、故人が好きだった楽曲を中心に選ぶのが理想です。ただし、歌詞のある曲が大きな音量で流れると、スピーチや進行の妨げになる場合があります。スライドショー専用のBGMとして流す場合は、インストゥルメンタル(器楽曲)か、音量を控えめに設定することをおすすめします。

曲調は「明るすぎず、暗すぎず」が理想です。明るすぎると場の厳粛さが失われ、重すぎると会全体が沈んでしまいます。故人の好きだったジャンルの中から、テンポが落ち着いたものを選ぶのがよいでしょう。

スライドショーを流すタイミング

スライドショーを組み込む最も効果的なタイミングは、開式直後、スピーチの直前です。

映像で「視覚」を刺激し、スピーチで「言葉」によって故人の姿が浮かび上がります。参会者一人ひとりが深い気持ちでお別れをできます。プランナーとして多くの現場を経験してきた中で、この順番が最も参会者の心に響く構成だと感じています。

プロへの制作依頼 vs. 自作

スライドショーは、自作することもできますし、制作会社に依頼することもできます。

自作の場合は、Windows の「フォト」アプリや Mac iMovie を使えば、写真とBGMを組み合わせた映像を作ることができます。費用を抑えられる反面、テロップ(字幕)の挿入や映像の質感にこだわる場合は時間がかかります。

プロへの制作依頼では、10万〜20万円程度が相場です(業者や内容によって異なります)。写真をお渡しするだけで、テロップ・BGM・エフェクトまで仕上げてもらえるため、準備の負担が大幅に減ります。ネクストページでもスライドショー制作のサポートを行っていますので、お気軽にご相談ください。

メモリアルコーナーの設置方法と展示アイデア

メモリアルコーナーとは、故人にゆかりのある品々を展示するコーナーです。お別れの会・偲ぶ会の会場の一角に設けられることが多く、参会者が自由に立ち寄り、故人を偲ぶ場所となります。

「祭壇のそばに写真を飾る」というシンプルなものから、故人の趣味の道具や著書などを並べる充実したコーナーまで、規模は主催者の意向によってさまざまです。

メモリアルコーナーに置くもの

展示するものの例として、以下が挙げられます。

  • 遺影・スナップ写真(アルバム形式にして参会者が手に取れるようにするのもおすすめです)
  • 故人が手掛けた作品(絵画・書・陶芸・手芸など)
  • 趣味の道具・コレクション(楽器・カメラ・スポーツ用品など)
  • 著書・出版物・業績に関する資料
  • 生前に旅行した場所の写真やグッズ
  • ゆかりの品(愛用の帽子・メガネ・時計など)
    など

大切なのは「故人らしさが伝わるもの」を選ぶことです。ご遺族が「あの人らしいね」と思える品を展示することで、参会者とのエピソードトークが自然に生まれます。

コーナー設置の注意点

展示物の管理には注意が必要です。貴重品(骨董品・楽器・カメラなど)を展示する際は、盗難防止の観点からスタッフが目の届く場所に設置してください。また、展示物は会の終了後に確実に回収できるよう、事前にリストを作っておくことをおすすめします。

コーナーを開放するタイミングは、会食・歓談中が最も自然です。参会者が席を立って自由に動ける時間帯に合わせることで、強制的に見に行かせる形ではなく、参会者が自発的に立ち寄る雰囲気が生まれます。

その他の演出アイデア|BGM・メッセージボード・生演奏

BGM(故人ゆかりの楽曲)

スライドショー専用の曲とは別に、会場全体のBGMとして流す音楽も大切な演出のひとつです。受付中・会食中・退場時など、場面ごとに曲調を変えることで、参会者の気持ちの流れをつくることができます。

受付・着席中は落ち着いたインストゥルメンタル、会食・歓談中は故人が好きだった明るめの楽曲、退場時はしんみりした曲調にするなど、時間の流れに合わせた選曲をおすすめします。

ただし、著作権の問題に注意が必要です。市販のCDや音楽配信サービスの楽曲をそのまま会場で流す際は、ホテルや会場がJASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)との包括契約を締結しているかどうかを事前に確認してください。多くのホテル宴会場では対応していますが、小規模会場では別途手続きが必要なケースもあります。

生演奏

故人が音楽を愛した方であれば、生演奏という選択肢もあります。ピアノ・バイオリン・声楽など、故人にゆかりのある楽器や楽曲を演奏することで、その場でしか生まれない特別な時間が生まれます。

費用の目安は演奏者1名で3万〜5万円程度が多いです。演奏時間・曲数・会場の音響設備によって変わりますので、依頼先と事前に詳細を確認しておくことが大切です。

メッセージボードと寄せ書き

受付付近にメッセージボードを設置し、参会者に一言ずつ書いていただく演出も、温かみのある形として人気です。会の後、メッセージボードをご遺族にお渡しすることで、会の記念として残すことができます。

あらかじめ「故人へのメッセージを自由にご記入ください」と案内に添えておくと、参会者も書きやすくなります。

フォトブックの配布

故人の写真をまとめたフォトブックを作成し、返礼品のひとつとして参会者にお渡しする方法もあります。会の記念として手元に残るため、「持ち帰って改めて故人を偲んでもらえる」という声をいただくことがあります。

1冊あたりの費用はサービスによって異なりますが、ネット印刷を利用すれば30枚前後のフォトブックを1,0002,000円程度で作成できます。参会者の人数分を用意する場合は、コストと制作時間のバランスを考えて検討してください。

演出を「やりすぎ」にしないためにはどうすればいいですか?

結論をお伝えします。演出は「23つ」に絞り、目的ごとに役割を持たせることが、やりすぎを防ぐ最も確実な方法です。

演出を検討していると、「スライドショーもやりたい、メモリアルコーナーも作りたい、生演奏も入れたい、メッセージボードも……」とアイデアが膨らんでいきます。しかし、演出を詰め込みすぎると、式次第が煩雑になり、かえって参会者が疲れてしまうことがあります。

演出を選ぶ3つの基準

演出の取捨選択に迷ったら、以下の3つの問いで判断することをおすすめします。

  • 故人の人柄・生き方を伝えているか?(主役は故人であること)
  • 参会者が自然に関われる演出か?(強制感のない参加)
  • 式次第の時間の中に無理なく収まるか?(進行への影響)

 この3つをすべて満たすものを中心に、23つを組み合わせるのが理想的な形です。

会の規模と演出のバランス

演出の量は、会の規模によって変わります。

  • 30〜50名の少人数形式:スライドショーのみ、またはメモリアルコーナーのみでも十分。参会者同士の会話そのものが演出になります。
  • 50〜150名のセレモニー形式:スライドショー+メモリアルコーナーが定番。BGMを加えると場が豊かになります。
  • 150名以上の大規模形式:スライドショーは必須。式次第が長くなるため、メモリアルコーナーは会食時間に開放する形がおすすめです。

準備の進め方と注意点

演出の準備スケジュール

演出の種類によって、準備に必要な時間は異なります。余裕を持って進めるために、以下を参考にしてください。

演出の種類

準備の目安期間

注意点

スライドショー(自作)

2〜4週間前

写真の収集・選定に時間がかかることが多いです

スライドショー(業者依頼)

4〜6週間前

業者への写真データの受け渡し・校正期間を含みます

メモリアルコーナー設置

1〜2週間前

展示物リストと当日の搬入方法を事前に確認してください

BGMプレイリスト作成

1〜2週間前

著作権・会場の対応可否を事前に確認してください

メッセージボード準備

2〜3週間前

ボード・ペンは会場持ち込みか、業者レンタルかを確認してください

フォトブック制作

3〜4週間前

印刷・製本に12週間かかることがあります

生演奏の手配

1〜2ヶ月前

演奏者のスケジュール・会場の音響確認が必要です

 当日のリハーサルと機材確認

スライドショーや映像を投影する場合、当日の映像チェックは必須です。会場のプロジェクターやスクリーンの状態、音響設備との接続方法を、本番前に必ず確認してください。当日にトラブルが起きると、式次第全体の進行に影響が出てしまいます。

機材の確認はプランナーや業者に任せることもできます。ネクストページでは、映像制作から当日の機材セッティング・運営サポートまで一括でお任せいただけます。「演出を考えたいが何から始めればいいかわからない」という段階からでもご相談ください。

まとめ

お別れの会・偲ぶ会における演出は、参会者の感情を引き出し、「来てよかった」と感じてもらうための大切な設計です。

演出のなかでもっとも定番であり、効果が高いのがスライドショー・追悼動画です。約50〜100枚の写真と故人ゆかりのBGMを組み合わせた715分の映像は、89割の会で導入されています。メモリアルコーナーは参会者が自発的に立ち寄り、自然なエピソードトークが生まれる場となります。

演出は「23つに絞り、故人らしさを伝えること」が基本です。詰め込みすぎず、参会者が自然に関われる演出を選ぶことで、記憶に残るお別れの場になります。

「どんな演出が合っているか一緒に考えてほしい」というご相談も、ネクストページのエンディングプランナーが承ります。スライドショー制作から当日の運営サポートまで、ご状況に合わせて柔軟に対応しています。まずはお気軽に無料相談をご利用ください。

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よくある質問

Q. スライドショーは自分で作れますか?業者に頼むべきですか?

自作でも作れます。Windows の「フォト」アプリや Mac iMovie を使えば、写真とBGMを組み合わせた映像を無料で作ることができます。ただし、テロップの挿入や映像の質感にこだわる場合、また準備時間を確保できない場合は、3万〜10万円程度で制作を請け負う業者への依頼をおすすめします。ネクストページでもサポートしていますので、ご相談ください。

Q. スライドショーに使う写真は何枚準備すればいいですか?

50〜100枚が目安です。少なすぎると物足りなく、多すぎると11枚への印象が薄れてしまいます。幼少期から最近の写真まで時系列で選ぶと、参会者が故人の一生を追体験できる構成になります。笑顔のスナップ写真を中心に選ぶと、会場が和やかな雰囲気になります。

Q. メモリアルコーナーに故人の貴重品を展示しても大丈夫ですか?

展示することは可能ですが、盗難リスクを避けるため、スタッフが目の届く場所に設置することをおすすめします。カメラ・楽器・骨董品などは特に注意が必要です。また、展示物は会終了後に確実に回収できるよう、事前に一覧リストを作っておくと安心です。

Q. BGMとして市販の楽曲を流してもいいですか?

会場がJASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)との包括契約を結んでいる場合は問題ありません。ホテル宴会場の多くは対応していますが、小規模な会場や公共施設では別途手続きが必要なケースもあります。事前に会場側に確認することをおすすめします。

著者プロフィール

小池 中(Ataru Koike)|エンディングプランナー

家族葬後の「お別れの会」「偲ぶ会」専門のエンディングプランナー。これまで多数の開催相談・実務サポートに携わり、スライドショー制作・メモリアルコーナー設置・演出設計まで幅広い事例を経験。

「葬儀の延長ではなく、締めくくりの場を設計する」を理念に、演出・進行・費用相場など実務に基づく具体的な判断基準を発信している。

▶ 会社概要・詳細プロフィール
https://www.nextpage.co.jp/corporate/

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