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「お別れの会の流れ」9割が選ぶセレモニー形式と当日プログラム例

エンディングプランナー・小池 中(あたる)です。 

お別れの会を初めて主催される方から、「当日はどんな流れで進むのか、まったくイメージができない」というご相談をよく受けます。案内状を出したいのに、当日のプログラムが決まっていない。献花ってどのタイミングでするものなの?スピーチは何人くらい立てるべき?——疑問が次々に出てくる方は多いと思います。

また参会者の立場でも、「お別れの会は初めてなので、自分が何をするのかわからない」という声があります。葬儀とは形式が異なるだけに、戸惑うのは無理もありません。

この記事では、エンディングプランナーとして数多くのお別れの会・偲ぶ会の企画・運営に携わってきた経験をもとに、当日の流れと式次第の設計について具体的にお伝えします。実際のタイムスケジュール例も掲載しますので、準備の見通しを立てるのにお役立てください。

お別れの会の「形式」が当日の流れを決める——2種類の進行スタイル

お別れの会の流れは、まず「セレモニー方式」と「流れ献花方式」のどちらで進行するかによって大きく変わります。形式を決めることが、プログラム設計の第一歩です。

セレモニー方式とは

セレモニー方式とは、開式から閉式まで一連のプログラムを全員で共有する進行形式です。黙祷、主催者挨拶、追悼・スピーチ、スライドショー、献花という流れを、参会者全員が同じタイミングで体験します。

この形式の最大の特徴は、場の一体感が生まれることです。スピーチで故人の人柄を知り、映像で記憶がよみがえり、献花でひとりひとりが最後のお別れをする——という感情の流れが設計として組み込まれています。参会者が「今日ここに来られてよかった」と思えるお別れの会にするうえで、もっとも効果的な形式といえます。

流れ献花方式との違い

流れ献花方式は、設けられた時間内(12時間が多い)に参会者が自由なタイミングで入場し、祭壇前の献花台に花を手向け一礼して退場する形式です。セレモニーのような全体の進行はなく、個別に弔意を表します。

時間の自由度が高い分、大人数の参会者をスムーズにさばくことができます。著名人や企業トップのお別れの会で、弔問客が数百名規模になる場合などに適した形式です。一方で、場全体として感情を共有する一体感は生まれにくいという性格があります。

どちらが優れているということではなく、参会者の規模・関係性・主催者の意図によって選ぶものです。

9割の主催者がセレモニー方式を選ぶ理由は何ですか?

ネクストページのお別れの会施行実績では、約9割の主催者がセレモニー方式を選んでいます。「派手にしたいから」ではありません。セレモニー方式のほうが、参会者にとっても遺族にとっても、心に残るお別れの場になりやすいからです。

全員に「気持ちの区切り」を届けられる

参会者が故人を想う気持ちは、集まっただけでは自然に高まりません。場の設計によって初めて、深い追悼の感情が引き出されます。

黙祷で静寂に入り、スピーチで故人の姿が見えてきて、スライドショーで記憶がよみがえる。そして献花で静かにお別れをする——という流れが、参会者一人ひとりの感情に「区切り」を作ります。流れ献花方式では、この一連の感情のサイクルを参会者に届けることはできません。

運営としても段取りを組みやすい

ホテルや式場での開催が多いお別れの会では、会場を時間単位で貸し切るのが一般的です。セレモニー方式は開始・終了が明確なため、会場との時間調整がしやすく、延長料金のリスクも抑えられます。

スタッフの動線も組みやすいです。受付・案内・献花補助・遺族への対応——それぞれの役割を時間軸に沿って配置できるため、当日の運営がスムーズに進みます。

流れ献花方式が向いているケース

もちろん、流れ献花方式が適した状況もあります。参会者300名を超える規模の会、芸能人や著名な経営者など一般弔問客の数が読めないケース、あるいは遺族の体力的な事情で長時間の着席が難しい場合などです。

ご自身の状況に照らして迷われる場合は、一度プランナーにご相談いただくのがおすすめです。参会者の顔ぶれと規模感をお聞きすれば、どちらが合っているかを一緒に考えることができます。

セレモニー方式の当日タイムスケジュール実例

セレモニー方式の時間構成は、会食の有無によって大きく変わります。よくある2パターンを具体的にご紹介します。

飲食なし・2時間構成(参会者50〜名)

飲食を伴わないセレモニー方式が、お別れの会の一つの構成です。受付から退場まで約2時間で収まります。

時間

内容

所要時間の目安

13:00

受付開始・入場・着席

30分

13:30

開式宣言(司会)

2分

13:32

黙祷(30秒間

30秒

13:33

主催者挨拶(故人との関係・会の趣旨)

5分

13:38

追悼スピーチ23名)

15分(15分)

13:53

スライドショー・映像上映

10〜15

14:08

献花(参会者全員・順番に)

30〜40

14:48

遺族代表挨拶・閉式宣言

5分

14:53

退場・返礼品のお渡し

10分

15:00

終了

合計:約90

 

会食あり・2時間半構成(参会者50名~

会食(立食パーティーまたは着席)を伴う場合は、セレモニーパートと会食パートの2段構成になります。故人を偲ぶ厳かな時間と、参会者同士が思い出を語り合う時間を意図的に分けることで、より深い追悼の場になります。

時間

内容

備考

14:00

受付

30分

14:30

セレモニーパート(黙祷〜献花)

約20〜30分

15:00

会食パート開始(立食または着席)

献杯の発声

16:30

会食・歓談、メモリアルコーナー開放

90

16:35

お礼の言葉・閉会宣言

5分

16:40

退場・返礼品のお渡し

合計:約2.5時間

 費用の目安として、会食ありの場合は1名あたり2.5万〜4万円程度、飲食なしのセレモニーのみは1.5万〜3万円程度が一般的です(ネクストページ調べ)。会場のグレードや参列者数によって変動します。

スライドショーを組み込むタイミング

ネクストページの施工実績では、8〜9割のお別れの会でスライドショーが導入されています。約50枚~100枚の写真で構成された7〜15分の映像が多い形式です。

もっとも効果的な位置は、開会直後、追悼スピーチの直前です。映像で記憶をよみがえらせ、その高まりをスピーチに繋げる、という流れが参会者の追悼体験をより深くします。

偲ぶ会・少人数形式の流れとプログラム例

「偲ぶ会」は「お別れの会」と呼び方は違えど、大切な人を偲ぶという目的は同じです。ただし、友人30〜50名で小規模に行う場合は、セレモニー方式よりも食事会形式のほうが雰囲気に合うことがよくあります。

食事会形式のプログラム例(30〜50名規模)

レストランの個室や小宴会場を利用するカジュアルな偲ぶ会では、以下のような進行が一般的です。

時間

内容

18:00

集合・受付(お食事・ドリンクを開放)

18:15

主催者挨拶(故人との縁・集まりの趣旨)

18:20

献杯の発声

18:22

お食事・歓談(スライドショー流し放し・メモリアルコーナー開放)

19:30

思い出スピーチ(23名、自由参加)

20:00

締めの言葉・散会

 この形式では献花台を設けないケースも多く、遺影と花を飾ったメモリアルコーナーを用意して、参会者が自由に手を合わせる形が一般的です。「故人と縁のある人が集まって語り合う」こと自体が目的になる、温かみのある形式です。

式次第に必ず入れるべき項目は何ですか?

お別れの会の式次第に必ず入れるべき項目と、状況に応じて加えられる演出をまとめました。式次第は「当日のスケジュール」であると同時に、参会者の感情をどう動かすかの設計図でもあります。

必須の7項目とオプション演出

区分

項目

役割・意図

必須

開式宣言

参会者を日常から追悼の場へと切り替えるスイッチになります

必須

黙祷(30秒間

静寂の中で全員が故人に意識を向ける、唯一の瞬間です

必須

主催者挨拶

故人との関係と会の趣旨を伝えます。5分以内を目安にしましょう

必須

追悼スピーチ13名)

故人の生前の姿を多角的に伝えます。異なる関係性の方に依頼するのがおすすめです

必須

スライドショー・映像上映

言葉では伝わらない「生きた記憶」を視覚で届けます。89割の会で導入されています

必須

献花

会者全員が身体的に参加できる行為です。追悼の場の中心に位置づけられます

必須

閉式宣言(遺族挨拶)

「来てくれたことへの感謝」で場を締めます。感謝の気持ちで終わることが大切です

オプション

献杯・乾杯

故人が好きだったお酒で行うと、特別な演出になります

オプション

メモリアルコーナー開放

趣味の道具・写真の展示。会食中の自然な会話のきっかけになります

オプション

返礼品のお渡し

退場時にお渡しするか、会場出口にご用意するかはどちらでも構いません

オプション

生演奏・BGM演出

故人ゆかりの楽曲を取り入れると、追悼の場の深みが増します

 

「献花を中盤に置く」理由

式次第を設計するとき、「献花は最後」と思っている方が多いのですが、実は献花を中盤(スライドショーの直後)に組み込む形式も有ります。

スライドショーで感情が高まった直後に献花台に向かうと、参会者一人ひとりが最も深い気持ちで手を合わせることができます。献花を最後に置くと、長い式の「締めの手続き」として流れてしまいがちです。「感情の高まりにぶつけて行う行為」として献花を位置づけることで、参会者の記憶に残る場になります。

プランナーとして数多くの式次第を組んできた経験から、献花の位置は当日の印象を大きく左右する要素のひとつだと感じています。

式次第の準備と当日運営で失敗しないために

式次第の内容が固まったら、次は「準備の段取り」です。主催者として押さえておくべきポイントをまとめます。

案内状への記載と式次第の公開範囲

案内状には「当日のプログラム」として概要を記載するのが一般的ですが、詳細なタイムスケジュールまで掲載する必要はありません。「当日の進行はプランナーが担当します」と一言添えるだけで、参会者の安心感につながります。

スピーチを依頼する方には、必ず事前にご連絡ください。「5分程度でお願いします」という時間の目安、マイクの有無、立つ位置(演台かフロアか)を事前に確認しておくことが大切です。依頼を受けた方が当日戸惑わないよう、丁寧にご案内しましょう。

司会はプロに任せることをおすすめする理由

お別れの会で最も差が出るのが「司会」です。社内の担当者や友人に依頼するケースもありますが、プロの司会者をおすすめする理由が3つあります。

ひとつ目は、場の感情コントロールです。参会者が涙で立ち止まった場合、進行ペースをどう調整するかはアドリブ対応になります。経験のない司会者は焦りやすく、式全体の雰囲気に影響することがあります。

ふたつ目は、声のトーンとマイクの使い方です。追悼の場にふさわしい声の質感と間の取り方は、場数を踏んだプロにしかできない部分があります。

みっつ目は、主催者・ご遺族の心の余裕です。司会をプロに任せることで、主催者は参会者への挨拶と故人を偲ぶことに集中できます。ご遺族にとっても、安心してその場にいられる環境が整います。

ネクストページでは、司会進行を含む当日運営の一括サポートを行っています。「事務局作業が多くて準備が追い付かない」という方にも、案内状の作成・発送・出欠管理から当日の運営まで一貫してお任せいただけます。

まとめ

お別れの会の流れは、形式(セレモニー方式か流れ献花方式か)の選択から始まります。施工実績の約9割を占めるセレモニー方式は、全員に感情の区切りを届けられる構造であることが選ばれる理由です。

タイムスケジュールは飲食なしで約2時間、会食ありで2〜2.5時間が目安です。式次第の必須7項目(開式・黙祷・主催者挨拶・スピーチ・スライドショー・献花・閉式)を基本にしながら、献花の位置とスライドショーのタイミングを意識的に設計することが、追悼の質を高めるポイントになります。

「どんな流れにすれば良いか」という段階から、ネクストページのエンディングプランナーにご相談いただけます。費用感や会場の候補も含めて、無料でご提案しています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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よくある質問

Q. お別れの会のセレモニーはどのくらいの時間がかかりますか?

  1. 食なしのセレモニー方式で受付から退場まで約2時間(式典パートは30分程度)が目安です。会食を伴う場合は2〜2.5時間かかります。参会者数が多いほど献花に時間がかかりますので、人数が150名を超える場合は余裕を持ったスケジュール設計をおすすめします。

Q. 式次第のテンプレートはありますか?

  1. ネクストページでは初回のご相談時に、ご状況に合わせた式次第案をご提案しています。市販のテンプレートをそのまま使うのではなく、参会者の顔ぶれや故人のお人柄に合わせて設計することで、参会者の記憶に残る場になります。

Q. 偲ぶ会とお別れの会の流れは同じですか?

  1. 基本的な構造は同じです。

Q. お別れの会当日、主催者はどこにいるべきですか?

  1. 式典中は前列に着席します。。受付・ご案内・司会などの運営業務はプランナーやスタッフにお任せいただくと、主催者としての役割に集中できます。事務局業務を一括でサポートするサービスもございますので、ご相談ください。

著者プロフィール

小池 中(Ataru Koike)|エンディングプランナー

家族葬後の「お別れの会」「偲ぶ会」専門のエンディングプランナー。これまで多数の開催相談・実務サポートに携わり、ホテル開催・レストラン開催・社葬形式まで幅広い事例を経験。

「葬儀の延長ではなく、人生の締めくくりの場を設計する」を理念に、費用相場・服装マナー・進行設計など、実務に基づく具体的な判断基準を発信している。

会社概要・詳細プロフィール
https://www.nextpage.co.jp/corporate/

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