エンディングプランナー・小池 中(あたる)です。
「自社の社葬に手伝いとして参加するよう言われたが、何をすればよいかわからない」「社葬に参列する社員として、服装や香典はどうすればよいか」—そうした疑問を抱える一般社員の方から、よくご相談をいただきます。
社葬は会社が主催する公式行事であり、一般社員は「参列者」としてだけでなく「運営スタッフ」として関わる場合もあります。いずれの立場であっても、社葬ならではのマナーと心構えを事前に知っておくことが重要です。
本記事では、自社の社葬に参加する一般社員の方向けに、①運営スタッフとして手伝いを担当する場合の役割・マナー、②参列者として参加する場合の服装・香典・立ち居振る舞い、の2つの視点から具体的に解説します。
目次
結論をお伝えします。自社の社葬には、会社から参列の指示または手伝いの依頼があった場合は原則として参加するのが社会人としての姿勢です。指示がない場合でも、自主的な参列は基本的に失礼にはあたりません。ただし、業務都合で参列できない場合は事前に上長への報告を行ってください。
|
立場 |
参列者として参加 |
運営スタッフとして参加 |
|
役割 |
式典に参列し、故人への弔意を表す |
受付・誘導・会場運営等の実務を担う |
|
服装 |
喪服または略礼装(ダークスーツ等) |
喪服または略礼装。動きやすさも考慮 |
|
集合時間 |
開式30〜60分前が目安 |
開場の2〜3時間前(役割による) |
|
香典 |
会社名義または個人で判断(後述) |
基本的に社員は個人名義の香典は不要(会社の規程に従う) |
業務上やむを得ない理由(出張・顧客対応等)がある場合は、上長を通じて事情を説明し、代替の対応(弔電・後日のお悔やみ)を取ることが可能です。ただし、健康上の理由でない限り「断りにくい」のが実情です。可能な限り参加する姿勢が、社内での信頼につながります。

結論をお伝えします。社葬の手伝いには「受付」「誘導・案内」「会場補助」「弔電・供花管理」「庶務・連絡」などの役割があります。自分の担当役割の内容・集合時間・持ち場を事前にしっかり確認しておくことが最重要です。
受付は社葬において参列者が最初に接する場所であり、会社の「顔」にあたります。丁寧かつ迅速な対応が求められます。
参列者を式場内へスムーズに誘導し、献花・焼香の流れを管理する役割です。
弔電・供花は式典を構成する重要な要素です。管理担当者はミスなく整理することが求められます。
実行委員会のサポートとして、当日の情報共有・備品管理・参列者数の集計等を担います。

結論をお伝えします。自社の社葬に参列する社員の服装は、原則として喪服(礼服)または略礼装(ダークスーツ)です。「平服でお越しください」という案内がある場合でも、社員として参加する場合は喪服または喪服に近い略礼装を着用するほうが適切です。
受付・誘導などの手伝いスタッフとして参加する場合、長時間の立ち仕事が想定されます。ヒールの高い靴は避け、歩きやすい黒のパンプスやローファーを選ぶことをおすすめします。また、屋外での誘導がある場合は天候に備えた準備(黒系の傘等)も忘れないようにしてください。
結論をお伝えします。自社の社葬において、一般社員が個人名義の香典を出すかどうかは「会社の慶弔規程」に従うのが基本です。慶弔規程に明記されていない場合や、「香典辞退」の案内がある場合は、個人での香典持参は不要です。
|
状況 |
対応の基本 |
|
会社が「香典辞退」を案内している |
個人での香典持参は不要。社員も同様に辞退に従う |
|
慶弔規程に社員からの香典金額の規定がある |
規程に従って集金・取りまとめ、代表者が渡す(または会社名義で対応) |
|
規程がなく、香典辞退の案内もない |
同僚・上司と相談の上で判断。個人での持参よりも部署単位でのまとめが一般的 |
|
故人と特に親しかった社員が個人として出したい |
上長・総務担当者に事前確認し、規程・会社の方針に従う |

結論をお伝えします。自社の社葬は「会社としての行事」であり、社員一人ひとりの振る舞いが会社全体の印象につながります。参列者・遺族・取引先に対して、誠実で礼儀正しい対応を心がけることが最も重要です。
自社の社葬に関わる一般社員の役割は「参列者」と「運営スタッフ」の2つに大別されます。どちらの立場であっても、自分の役割を事前に把握し、服装・香典・立ち居振る舞いのマナーを整えておくことが社会人としての礼儀です。
手伝いスタッフとして参加する場合は、担当役割ごとの具体的な作業・集合時間・緊急対応の方法を前日までに確認してください。受付・誘導・弔電管理いずれも「会社の顔」として参列者に向き合う場であることを意識して臨んでください。
「社葬のスタッフをどう準備・育成すればよいか」「当日の運営をプロにサポートしてほしい」という場合は、ネクストページのエンディングプランナーにご相談ください。社員へのブリーフィング支援から当日の進行管理まで、一気通貫でサポートしています。
▶ 無料相談・お問い合わせはこちら
▶ 社葬について解説「費用・準備・当日進行の完全ガイド」はこちら

会社から参列の指示がある場合は、原則として参列するのが基本的な姿勢です。業務上の都合でどうしても参列できない場合は、上長を通じて事情を報告し、弔電やお悔やみの手紙で弔意を示す対応が適切です。自主的な参列は失礼にはあたらず、むしろ故人への敬意を示す行動として評価されます。
前日までに「自分の担当役割」「持ち場(配置)」「集合時間」「緊急連絡先(実行委員長・担当リーダー)」を確認しておくことが最重要です。受付担当であれば芳名帳の記帳補助の流れを、誘導担当であれば会場の全体図を把握しておいてください。服装は喪服または略礼装で、長時間の立ち仕事を想定した動きやすいものを選んでください。
会社の慶弔規程に従うのが基本です。「香典辞退」の案内がある場合は社員も同様に持参しません。規程がない場合や案内がない場合は、上長・総務担当者に確認した上で判断してください。部署でまとめて出す形が一般的です。個人での香典を検討する場合も、事前に確認を取ることをおすすめします。
受付での基本的な声のかけ方は「お忙しい中、ありがとうございます。恐れ入りますが、こちらにお名前のご記帳をお願いいたします」です。香典を受け取る場合は「お預かりいたします」と両手で丁寧に受け取ります。参列者から「遺族は?」「式場は?」等の質問があった場合は、案内先を即答できるよう事前に確認しておいてください。

小池 中(Ataru Koike)|エンディングプランナー
社葬・お別れの会・偲ぶ会専門のエンディングプランナー。実行委員会の立ち上げ支援から当日の運営まで多数の社葬に関与してきた経験をもとに、総務担当者・一般社員向けの実務的なマナー情報を発信している。「初めて社葬に関わる方でも安心して当日を迎えられる」体制づくりをサポートしている。
▶ 会社概要・詳細プロフィール
https://www.nextpage.co.jp/corporate/
弊社の実績豊富なフェアウェルプランナーが親切丁寧にお応えいたします。
費用の概算、おすすめの会場、開催の時期、プログラム、お別れの会・偲ぶ会・社葬の違い…など